日々のできごと

【2016~2017冬】生活困窮者を支えるシェルター活動へのご協力をお願いします。

日々のできごと

ふとんで年越しプロジェクト2016が実施されます。

今年も年の瀬が押し迫ってきました。冬の寒さも厳しくなり、路上生活を余儀なくさせられている人たちには過酷な季節です。

この冬も、都内の生活困窮者支援団体の関係者が連携をして「ふとんで年越しプロジェクト」が実施されることになりました。

このプロジェクトは、福祉行政が機能を停止する年末年始に、各団体がネットワークを組み、独自の宿泊支援・生活支援を行うというもので、今年で4回目になります。

プロジェクトの経費を集めるためのクラウドファンディングも始まっていますので、ぜひご協力ください。詳しくは下記をクリックしてください。

ふとんで年越しプロジェクト2016 ~誰もが暖かく年を越せるように – クラウドファンディング MotionGallery(モーションギャラリー)

 

つくろい東京ファンドのシェルター事業

また、私が代表理事を務める一般社団法人つくろい東京ファンドでは、年間を通して個室シェルター「つくろいハウス」(東京都中野区)を運営しています。

「つくろいハウスとは?」の説明は、以下のイラストをクリックしてください。

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「つくろいハウス」では、都内の様々な生活困窮者支援団体の紹介で、これまで2年3ヶ月の間に約70名の入居者を受け入れてきました。
利用期間は、1週間程度のショートステイ利用と、3ヶ月~半年のステップハウス利用がほぼ半々。ステップハウスとして利用して、地域のアパートに移った方も約30名になります。

アパートに移った方とも、毎月の「なべ会」の開催などを通して継続的なつながりを作っています。精神疾患や知的障害、発達障害を抱えている人も多いため、精神科のクリニックや訪問看護ステーションなどとも連携をして地域生活をサポートしています。

シェルターに入居される方の中には、着の身着のままの状態の方もいます。つくろい東京ファンドでは、必要に応じて生活保護の申請支援を行なっていますが、当面の対応として食料などの緊急支援も行なっています。

物資カンパも募集しています!

「つくろいハウス」では、以下の物品を募集しています。提供できる方がいらっしゃれば、ぜひカンパをお願いします。

◆募集する物品

・タオル、バスタオル(急募!)
・インスタント食品、レトルト食品、缶詰等の保存食(賞味期限内のもの)
・おせち料理の食材(ハム、かまぼこ等、賞味期限内のもの)
・お米
・男性用下着(新品)、靴下(新品)、Tシャツ、防寒着
・石けん、洗剤
・布団用シーツ(大きめのもの)
・クオカード
・炊飯器
・ふとん乾燥機

保管スペースが限られているため、あらかじめ、品目と数量をお問い合わせフォームでお知らせください。

【お問い合わせフォーム】 http://tsukuroi.tokyo/information/

折り返し、送付先住所をお知らせします。申し訳ありませんが、送料はご負担をお願いします。

つくろい東京ファンドでは、活動資金も募集しています。
下記の銀行口座にお振り込みの上、上記のお問い合わせフォームにご連絡ください。

◆つくろい東京ファンドの銀行口座
みずほ銀行 飯田橋支店(061)
普通 2634440 「つくろい東京ファンド」

また、クレジットカードを利用したAmazonギフト券によるご支援も可能です。下記ウィッシュリストでご購入いただけます。

「つくろい東京ファンド」Amazonウィッシュリスト

いただいたギフト券は、日々の活動で必要な物品の購入に使わせていただきます。

ぜひご協力をお願いいたします。

関連記事:【2016年9月23日】 「低所得者に住宅 自立支援」 ハウジングファーストの紹介記事が毎日新聞に掲載

関連記事:【2016年11月18日】 「『まず住まい』のホームレス支援 民間団体が試み」 ハウジングファーストの紹介記事が朝日新聞に掲載 

 

『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)が増刷!朝日新聞に書評も掲載されました。

日々のできごと

9月に上梓した稲葉剛の新著『貧困の現場から社会を変える』が、発売一ヶ月で増刷になりました。
多くの方に読んでいただき、著者としても嬉しい限りです。

貧困問題の入門書として買われる方も多いようです。国内の貧困に関心のある方、最近の貧困報道に疑問を持っている方はぜひ手にとってみてください。

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また、10月16日付けの朝日新聞書評欄に星野智幸さんによる書評が掲載されました。飯島裕子さんの『ルポ 貧困女子』とともに拙著を取り上げてくださっています。

近年強まりつつある貧困者バッシングに触れた上で、「弱者の側が自ら苦境を証明しないと理解されないというこの現状を覆す」ための「指南書」として、拙著を紹介してくださっています。

書評は以下のページで全文をご覧になれるので、ぜひご一読ください。

BOOK asahi.com 書評:『ルポ 貧困女子』[著]飯島裕子/貧困の現場から社会を変える[著]稲葉剛

11月15日(火)には、刊行記念イベントとして、その星野さんとの対談をおこないます。ぜひご参加ください(事前予約制です)。

11月15日(火) 『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版)刊行記念 稲葉剛・星野智幸さん対談「生きやすい社会のつくり方」

 

鵺がつないだアートと小説~武盾一郎さん×星野智幸さんのコラボが完成!

日々のできごと

作家の星野智幸さんの自選作品集(人文書院・全4巻)の刊行が始まりました。現在、第1巻、第2巻が刊行されています。

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星野さんはホームレスサッカー「野武士ジャパン」の応援団や「路上文学賞」の選考委員を務めるなど、ホームレス支援の活動にも深く関わっていらっしゃり、私も大変お世話になっています。

星野さんの小説は、日本社会の闇の部分が投影されたものが多く、昨年刊行された『呪文』には、打ちのめされるほどの衝撃を受けました。その一方で、『夜は終わらない』(2014年)では、「読み終わりたくない」と思わせるほど、想像力あふれる世界を描いていらっしゃいます。

その星野さんの選集の装画を担当したのが、画家の武盾一郎さんです。武さんは、1990年代半ばに新宿の路上生活者コミュニティ「新宿ダンボール村」でダンボール絵画を制作していたことで知られています。

新宿西口地下道 段ボールハウス絵画集

その縁もあり、昨年刊行された私のエッセイ集『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』で、「鵺(ぬえ)」をモチーフにした装画を描いていただきました。

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昨年2月に開催された『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』の出版記念イベントでは、座談会の参加者として星野さんにお越しいただき、武さんにもスピーチをしていただきました。その場で、『新宿鵺』の原画を披露していただきました。

出版記念会の座談会 右から吉水岳彦さん、星野智幸さん、私、司会の小林多美子さん 撮影:吉田敬三

出版記念会の座談会 右から吉水岳彦さん、星野智幸さん、私、司会の小林多美子さん 撮影:吉田敬三

座談会の動画はこちらでご覧になれます。

動画で見る『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』出版を祝う会 

武盾一郎さんと『新宿鵺』原画 撮影:吉田敬三

武盾一郎さんと『新宿鵺』原画 撮影:吉田敬三

武さんの『新宿鵺』に感銘を受けた星野さんが、ご自身の選集を出版するにあたり、武さんに装画制作を依頼し、全4巻の選集の全ての表紙を武さんが担当することになりました。

拙著がきっかけとなり、武さんのアートと星野さんの小説が結びついたのは、不思議な縁を感じます。私自身は特に何もしていないのですが、嬉しい限りです。

ぜひ星野さんの選集を手に取っていただき、小説の世界とアートの世界の融合を楽しんでいただければと願っています。

 

【2016年9月23日】 「低所得者に住宅 自立支援」 ハウジングファーストの紹介記事が毎日新聞に掲載

メディア掲載 日々のできごと

2016年9月23日付け毎日新聞朝刊の「くらしナビ・ライフスタイル」欄に、「低所得者に住宅 自立支援」という記事が掲載されました。

稲葉が代表を務める一般社団法人つくろい東京ファンドの活動とクラウドファンディングが紹介されています。

 

http://mainichi.jp/articles/20160923/ddm/013/100/005000c

 低所得者に住宅 自立支援

生活困窮者や路上生活者のために住まいを確保しようという動きが進んでいる。民間団体がアパートを借り上げて困窮者に提供する「ハウジングファースト」活動を実施。国も低所得者らのセーフティーネットとして空き家を活用できないか検討中だ。

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●路上生活戻る例も

従来は施設や病院への収容が中心だったが、相部屋で人間関係がうまくいかなかったり、結局、路上生活に戻ったりする例が出ていた。ハウジングファーストでは、まず安定した住まいを提供したうえで、医療や福祉の専門家が支えていく。1990年代に米国で始まり、欧州にも広がった。しかし、住宅購入を促進する「持ち家政策」がとられてきた日本では、低所得者向けの賃貸住宅が少なく、公営住宅の倍率も高いため、住まいの対策はなかなか進んでいなかった。

このため、生活困窮者の支援団体が中心となって2014年に「一般社団法人つくろい東京ファンド」(稲葉剛代表理事)を設立。東京都中野区のアパートを借りて、路上生活者やネットカフェ難民らを支援する個室シェルターを開設した。一時的に住宅を提供し、自立へとつなげる。これまで約60人が利用したほか、新宿区や墨田区などにも施設を設置した。

●仕事探しにも利点

中野区のシェルターで暮らす派遣社員の男性(42)は、仕事が切れたためシェアハウスの家賃が払えなくなり、追い出されてシェルターを利用。その後、東京都の自立支援センターに移り、一度はアパートに入ったが、再び職がなくなり、ネットカフェ難民となったあと戻ってきた。男性は「雨露をしのげ、屋根があるところに暮らせるかどうかで天国か地獄になる。仕事探しのうえでも住所があるのは大きい」と話す。さらに、施設の集団生活でない点について「自分の好きな時間に風呂に入れたり、食事を作れたりすることも大きい」と歓迎する。

この活動の延長線上で、豊島区ではアパートを丸ごと借り上げた「ハウジングファースト東京プロジェクト」が始まっている。契約時に必要となる敷金・礼金などの資金をインターネットで募るクラウドファンディングを9月末まで続行中。稲葉さんは「低収入で自分の家は夢のまた夢という人が増えている。ネットカフェや路上と施設を行き来させるのでなく、住宅のセーフティーネットが必要だ」と訴える。市民団体「住宅政策提案・検討委員会」の14年の調査では、年収200万円未満の20〜30代の若者の77・4%が親との同居を余儀なくされている。独立して住居費を払うのは困難だからだ。今後、親の高齢化が進めば、老朽化した住宅の修繕も難しくなり、相続税が払えず手放さざるを得ないケースが多発すると予想される。

●空き家の活用検討

一方、国土交通省の「新たな住宅セーフティネット検討小委員会」は、低所得の高齢者についても、賃貸住宅の大家が家賃滞納や孤独死のリスクから入居を拒むケースがあると指摘。さらに、生活保護受給世帯を著しく狭い住宅に住まわせて不当な利益を得る「貧困ビジネス」の存在も問題視している。

検討会では、公営住宅は建て替え優先で大幅な増加が見込めない一方、民間の賃貸住宅も供給が進んでいないと分析。空き家や民間賃貸住宅を活用した住宅セーフティーネットの強化策を議論した。今後は住宅情報を都道府県または市町村に登録する仕組みを作り、家賃負担が困難な世帯には比較的低家賃が期待できる空き家の活用を促す。住宅改修や家賃の低廉化のために、地域の実情に応じて自治体が支援する仕組みも作れるようにする。

9月5日には国会内でシンポジウムが開かれ、低所得者対策に取り組んでいる韓国・ソウル市住宅供給公社の担当者も参加した。ソウル市では住宅費補助のほか、団地内の作業場を活用した雇用創出にも取り組んでいるという。担当者は「仕事がないと家賃が払えないので自分たちで働いて住めるようにしている」と説明した。ミニ図書館をベースにしたコミュニティー作りもしているという。住宅を確保した後に、どのような支援ができるかは、日本でも課題になりそうだ。【柴沼均】

 

※ハウジングファーストの実現をめざすクラウドファンディングは、9月30日までおこなっています。引き続き、ご協力をお願いいたします。詳細は下記をクリックしてください。

路上からアパートへ!東京・池袋でハウジングファーストを実現したい! – クラウドファンディング MotionGallery(モーションギャラリー)

 

関連記事:【2016年8月29日】 「路上生活者に『まず住まいを』」 ハウジングファーストの紹介記事が東京新聞に掲載

関連記事:「空き家活用+家賃補助」の新たな住宅セーフティネット整備へ! 

新著『貧困の現場から社会を変える』が刊行されました!

日々のできごと 書評・関連書籍

稲葉剛の新著『貧困の現場から社会を変える』が刊行されました。

ブラック企業対策プロジェクト主催の連続講演会(全6回)の講演録をもとに、大幅に加筆・修正して完成させました。私自身がこの二十余年の間に行なってきた生活困窮者支援の活動を紹介しながら、「生活保護」、「バッシングと差別」、「住まいの貧困」、「自立支援」といったテーマについて考察しています。

最終章では、『下流老人』(朝日新書)の著者であり、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんとの対談が収録されています。

「国内の貧困問題について学びたい」という方、「自分も何かアクションを起こしてみたい」という方に、ぜひ読んでいただければと思います。ご協力ください!


 

POSSE叢書

貧困の現場から社会を変える
稲葉剛(著/文)
発行:堀之内出版

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176頁  並製
価格 1,800円+税

ISBN 978-4-906708-61-1 C0036

発売日 2016年9月15日

 

【紹介】

政治だけじゃない。
貧困が広がる社会を、私たち自身が変えることができる。

下流老人、貧困女子……。一億総中流社会の崩壊がより深刻な今、貧困問題はだれにとっても人ごとではありません。ではどのようにしたら、そうした問題を解決したり、未然に防いだりすることができるのでしょうか。長く貧困問題の現場に関わり、さまざまな提言や制度改革に取り組んできた著者が記す、貧困社会を変える希望の1冊。用語解説もつき、中学生くらいからでもよみやすく、わかりやすい内容です。

【目次】

第1章 私が取り組んできた生活困窮者支援
第2章 権利としての生活保護
第3章 バッシングと差別
第4章 拡大する住まいの貧困
第5章 自立支援を問う
第6章 対談・藤田孝典×稲葉剛

【著者プロフィール】

稲葉剛(イナバツヨシ)

1969年広島県生まれ。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。著書に『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために―野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン、2014年)、『生活保護から考える』(岩波新書、2013年)、『ハウジングプア』(山吹書店、2009年)など。

【2016年8月29日】 「路上生活者に『まず住まいを』」 ハウジングファーストの紹介記事が東京新聞に掲載

メディア掲載 日々のできごと

2016年8月29日付け東京新聞朝刊の特報面に「路上生活者に『まず住まいを』 『ハウジングファースト』の挑戦」という記事が掲載されました。稲葉が代表を務める一般社団法人つくろい東京ファンドの活動とクラウドファンディングが紹介されています。

 

路上生活者に「まず住まいを」 「ハウジングファースト」の挑戦
支援団体 ネットで資金集め 都内にアパート1棟用意

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路上生活者(ホームレス)の支援は、安心して暮らせる住まいの確保を最優先に―。欧米で生まれた「ハウジングファースト」という理念に基づき、支援団体によるプロジェクトチームが、都内のアパート1棟を借り上げた。家賃の原資はインターネットを通じた募金で、市民の善意が路上生活者支援につながる仕組みだ。(池田悌一)

東京都豊島区の住宅街にある単身用の四室が入った二階建てアパート。七月上旬から、ここの一室(四畳半)で暮らす四十代の男性は心の病などもあり、以前は路上生活をしていた。
「風呂やトイレが自由に使えるのがうれしい。ソーシャルワーカーもしょっちゅう訪ねて来てくれるので、いろいろな相談に乗ってもらえる。最近は簡単な仕事にも挑戦しようと思って、倉庫業の面接を受けたところだったんです。」

厚生労働省の審議会は昨年、「身元保証への懸念などから障害者や高齢者で、特に単身世帯の入居を拒否する実態が一部に見受けられる」と指摘した。路上生活者の場合、入居はさらに難しい。

そこで、医療関係のNGOや一般社団法人など六団体からなる「ハウジングファースト東京プロジェクト」がアパート一棟を丸ごと借り上げ、また貸しをるすことにした。主に知的障害や精神障害のある路上生活者に部屋を提供する。

プロジェクトに関わる精神科医の調査では、路上生活者の三割に知的障害があり、精神障害がある人も目立ったという。

入居後はソーシャルワーカーら医療関係者を定期的に派遣し、将来的には自立を目指す。豊島区を「モデル支援」先に選んだのは、区内の池袋が路上生活者の多い街だからだという。

いまは、初期費用などの寄付を、ネットを使ったクラウドファンディングで募っている。プロジェクトの住宅支援部門を担う一般社団法人「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さん(47)は「寄付者は百人を超えた。目標の百万円よりあと少し。ハウジングファーストの理念が浸透しつつある」と手応えを感じる。

行政の路上生活者支援は「まずは施設に入居させ、その後アパート移行を目指す」ステップアップ方式を採ることが多い。問題は、その過程で「貧困ビジネス」が介在する危険性があることだ。生活保護費の大半を宿泊所の寮費として徴収されたり、相部屋にされて人間関係のトラブルなどに巻き込まれたりし、「脱落して路上生活に戻る人が多い。特に障害のある人では顕著だ」と指摘する。

稲葉さんは「プライバシーが保たれた居室での生活は、ゴールではなくスタート」と考える。「つくろい東京ファンド」では先行して2014年から、路上生活者への居室の提供をしてきた。「作業所でコツコツ働くなど、生き生きとした生活を取り戻している人もいる」という。

「従来のステップアップ方式では、路上生活者の自立につながらないことが多い。結局、社会的コストの無駄遣いにもつながっている。政府は空き家の利用も一案として、住まいの提供を最優先する施策にかじを切るべきだ」

 

※クラウドファンディングは、9月末までおこなっております。引き続き、ご協力をお願いいたします。詳細は下記をクリックしてください。

路上からアパートへ!東京・池袋でハウジングファーストを実現したい! – クラウドファンディング MotionGallery(モーションギャラリー) 

見逃してはいけない映画『さとにきたらええやん』が、8月27日より東京でアンコール上映!

日々のできごと

お勧めのドキュメンタリー映画『さとにきたらええやん』(重江良樹監督)が、8月27日(土)からポレポレ東中野でアンコール上映されることになりました!

9月16日まで、一日一回、15時10分から上映されるようです。

※ポレポレ東中野のウェブサイトはこちら。

私は、NPOもやいのスタッフやボランティア、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の院生の皆さんにも、この映画をお勧めしてきましたが、見た方はみんな良かったと言ってくれました。「子どもの貧困について、こんなに考えさせられる映画はない」と感想を言っていた人もいます。

以下は私の推薦コメントです。

 

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映画のDVD化はおこなわない、ということなので、子どもの貧困や居場所について関心のある方で、未見の方はぜひこの機会を見逃さないでください。

以下の記事もご参考にしてください。

関連記事:映画を見て、子どもの権利を守る取り組みを知ってほしい! 

関連記事:こうして「さと」は映画になった:「さとにきたらええやん」重江良樹監督に聞くドキュメンタリーのつくりかた

 

ブレイディみかこさんが見た日本のグラスルーツ。『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』が刊行されました!

日々のできごと

昨年11月30日、前々から注目をしていた英国在住のブレイディみかこさんのブログに「お願い:わたしに会ってください&使ってください」という記事が掲載されました。

来年1月下旬から2月の間、東京または近郊でわたしと会ってお話を聞かせてくださる方々を探しています。
感触として、ここに来てくださっている方々の中には、けっこう福祉関係者がいらっしゃるような気がしているのですが、

貧困支援
母子支援
子ども支援
非正規労働者支援
依存症者リカバリー

などの分野で働いておられる方、または関係者の方、わたしと会っていただけませんか?

また、可能であれば1月下旬から2月にかけてわたしをヴォランティアさせてください。

この記事を見つけたNPO法人もやいのスタッフがブレイディさんに連絡を取り、今年2月、ブレイディさんはもやいの相談活動やつくろい東京ファンドのシェルター、私が呼びかけて実施している夜回り活動にボランティアとして参加してくださいました。

活動の合間には、日本の貧困の現状や社会運動のあり方について意見交換をおこない、日本の社会運動関係者へのメッセージもいただきました。

【動画】「みんなが乗れる『船』をつくるには?」:ブレイディみかこさん来日インタビュー

ブレイディさんは他にも、日本滞在中、キャバクラユニオンの争議に参加したり、エキタスのメンバーとディスカッションしたり、デモの先頭で踊るノラ・ブリゲードに感動したり、企業組合あうんの見学に行ったり、『下流老人』著者の藤田孝典さんにインタビューしたり、とさまざまな「グラスルーツ」の社会運動の現場を見て、関係者との話し合いを重ねていきました。

それから半年。ブレイディみかこさんの日本滞在記が『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』(太田出版)という書籍になりました。

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【目次】

まえがき

1 列島の労働者たちよ、目覚めよ
キャバクラとネオリベ、そしてソウギ
何があっても、どんな目にあわされても「働け!」
労働する者のプライド
フェミニズムと労働
今とは違う道はある

2   経済にデモクラシーを
経済はダサくて汚いのか
貧乏人に守りたい平和なんてない
一億総中流という岩盤のイズム
草の根のアクティヴィストが育たない国
ミクロ(地べた)をマクロ(政治)に持ち込め
反緊縮派とはいったい何なのか
いま世界でもっともデモクラシーが必要なのは

3 保育園から反緊縮運動をはじめよう
保育士配置基準がヤバすぎる衝撃
紛れもない緊縮の光景
日本のアナキーは保育園に
ブレアの幼児教育改革は経済政策だった
保育園と労働運動は手に手を取って進む
ネオリベ保育とソーシャル保育
待機児童問題はたぶん英国でも始まる

4 大空に浮かぶクラウド、地にしなるグラスルーツ
日本のデモを見に行く
交差点に降り立った伊藤野枝
でも・デモ・DEMO
クラウドとグラスルーツの概念
あうんストリートと山谷のカストロ
反貧困ネットワークへのくすぶり
新たなジェネレーションと国際連帯

5 貧困の時代とバケツの蓋
川崎の午後の風景
鵺の鳴く夜のアウトリーチ
人権はもっと野太い
あまりにも力なく折れていく
どん底の手前の人々
もっと楽になるための人権

エピローグ カトウさんの話

 

文中に私も何度か登場しますが、第5章における貧困と人権をめぐる議論は、夜回りの後、ブレイディさんや他の参加者とラーメン屋で語り合った内容も踏まえられていて、非常に考えさせられる内容になっていました。

また、エピローグの「カトウさんの話」は、異なるバックグランドを持つ人たちが出会うことによってもたらされる「豊かさ」を描いていて、希望を感じさせるエピソードでした。

ぜひ多くの方に読んでいただければと願っています。

『ひとびとの精神史』最終巻に「NPO法人もやいと反貧困運動」を寄稿しました。

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岩波書店の『ひとびとの精神史』シリーズ(全9巻)の最終巻(第9巻)『震災前後 2000年以降』(栗原彬編)が7月26日に刊行されました。

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最終巻は、さまざまな社会問題に現場で取り組む21人が語る現代史というコンセプトで、私も「NPO法人もやいと反貧困運動」という文章を寄せています。

拙稿では、2001年のもやい設立から、2015年の25条大集会までの流れを書きました。

貧困や格差の問題では、大阪の野宿者ネットワークの生田武志さん、NPO法人POSSEの今野晴貴さんも寄稿しています。ぜひご一読ください。

『ひとびとの精神史』シリーズは、「第二次世界大戦の敗戦以降,現在に至るまでのそれぞれの時代に,この国に暮らすひとびとが,何を感じ考えたか,どのように暮らし行動したかを,その時代に起こった出来事との関係で,精神史的に探究しようとする企て」です。

各巻は、それぞれの時代の社会運動を知る上でも貴重な資料になっており、私もすべての巻を読ませていただいています。そのシリーズの最終巻に寄稿させていただいたことは、個人的もとても感慨深い出来事でした。

このシリーズの編集委員のお一人は、水俣病の問題に取り組んでこられた栗原彬先生です。栗原先生は、私が昨年から所属する立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の創設にも深く関わっていらっしゃいました。

昨年10月27日付けの朝日新聞には栗原先生のインタビュー記事が掲載されていますが、その中で栗原先生は「近代化の流れの中で犠牲となってきた人たちが、それでもなお人間の尊厳を保とうと異議申し立てをした歴史がある。その事実や言葉を丁寧に拾うことで、メインストリームに抗う小さな流れが見えてくる」とシリーズの意図を解説されています。

朝日新聞デジタル:主流に抗った市井の人々 戦後の生き様描いた「ひとびとの精神史」

拙稿も「人間の尊厳を保とうと異議申し立てをした歴史」を意識して書かせていただきました。

また、シリーズの中では、21世紀社会デザイン研究科委員長の中村陽一先生の文章(第6巻「岩根邦雄―『おおぜいの私』による社会運動」)や、私と研究室をシェアしている吉田敏浩先生の文章(第4巻「岡村昭彦―ベトナムを直視して」)も掲載されており、さまざまな縁を感じました。

岩波書店『ひとびとの精神史』紹介ページ

ぜひ多くの方に読んでいただければと願っています。

東京・池袋でハウジングファーストを実現したい!クラウドファンディングを展開中です!

日々のできごと

私が代表理事を務める一般社団法人つくろい東京ファンドは、池袋地域で「ハウジングファースト」型の支援を実現するために、新たにアパート一棟を借り上げることを決めました。

この借り上げ費用を集めるために、7月9日よりクラウドファンディングを始めています。

詳細は下記の画像をクリックしてください。

路上からアパートへ!東京・池袋でハウジングファーストを実現したい! – クラウドファンディング MotionGallery(モーションギャラリー)

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池袋地域では、精神科医の森川すいめいさんらが中心となって、精神疾患や知的障害を抱えるホームレスの人たちへの医療・福祉的な支援が行われてきました。

この春からは、つくろい東京ファンドも加わって「ハウジングファースト東京プロジェクト」という名称でネットワークを組み、日本ではまだ珍しいハウジングファースト型の支援を始めています。

関連記事:新たに豊島区で個室シェルターを開設!ハウジングファースト東京プロジェクトが本格始動します! 

新たにアパート一棟を借り上げることで、さらに多くの方に「まずは住まいを」という形の支援を提供できるようになります。

ぜひ、クラウドファンディングへのご協力をお願いいたします。SNSのアカウントを持っている方は、情報の拡散にご協力いただけると助かります。

ハウジングファーストについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

「マチバリー」記事:住まいを失った人がそれ以上に失ったものとは?人生を変える「ハウジング・ファースト」成功の記録 

よろしくお願いいたします。

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