プロフィール
稲葉 剛(いなば つよし)
略歴
1969年、広島県広島市生まれ。母親は原爆投下直後の広島に疎開先から入った「入市被爆者」、父親は原爆で家族を失った「原爆孤児」であり、被爆二世として戦争や平和の問題に敏感な子どもとして育つ。 東京大学教養学部教養学科卒(専門は東南アジアの地域研究)。
在学中から平和運動、外国人労働者支援活動に関わり、1994年より東京・新宿を中心に路上生活者支援活動に取り組む。
2001年、湯浅誠と共に自立生活サポートセンター・もやいを設立。幅広い生活困窮者への相談・支援活動を展開し、2014年まで理事長を務める。
2009年、住まいの貧困に取り組むネットワークを設立し、住宅政策の転換を求める活動を始める。また、2011年より生活保護制度の改悪に反対するキャンペーンに本格的に取り組む。
2014年、一般社団法人つくろい東京ファンドを設立し、空き家・空き室活用による低所得者支援を事業化。
2015年、立教大学大学院21世紀社会デザイン科に着任。2019年度まで特任准教授、2020年度より客員教授を務める。
2019年、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表に就任。
現職
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学大学院社会デザイン研究科客員教授、住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人、生活保護問題対策全国会議幹事、いのちのとりで裁判全国アクション共同代表、ホームレス問題の授業づくり全国ネット理事
主な著作
『貧困パンデミック』(明石書店 2021年)、『閉ざされた扉をこじ開ける~排除と貧困に抗うソーシャルアクション』(朝日新書 2020年)、『コロナ禍の東京を駆ける』(共編著)(岩波書店 2020年)、『ハウジングファースト』(共編著)(山吹書店 2018年)、『貧困の現場から社会を変える』(堀之内出版 2016年)、『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために―野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン/新宿書房 2014年)、『生活保護から考える 』(岩波新書 2013年)、 『ハウジングプア』(山吹書店 2009年)、『英語のおさらい(おとなの楽習シリーズ)』(自由国民社 2008年)