【2018年5月27日】毎日新聞書評欄で『ハウジングファースト』が紹介されました。

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2018年5月27日付け毎日新聞朝刊「今週の本棚・新刊」欄で、稲葉剛・小川芳範・森川すいめい編『ハウジングファースト~ 住まいからはじまる支援の可能性』(山吹書店・JRC)が紹介されました。

https://mainichi.jp/articles/20180527/ddm/015/070/032000c

今週の本棚・新刊
『ハウジングファースト 住まいからはじまる支援の可能性』=稲葉剛ほか編

毎日新聞 2018年5月27日 東京朝刊
(山吹書店・2808円)

米国で開発された「ハウジングファースト」。本書によると、路上生活者や精神科病院の入院患者らにまずは住まいを提供し、福祉や医療の専門家による支援サービスを実施して自立を促進する方式をいう。この方式を日本でも本格導入し、社会復帰しやすい仕組みをつくるべきだとの提言をまとめた一冊だ。

編者は、長年、路上生活者らの支援に取り組む団体のスタッフや医師ら。米国で開発された同方式が、社会復帰に効果を上げている実例やデータを提示。その一方で、寮生活を送りながら就労支援を受け、仕事を得てからアパートに移り住むという「ステップアップ方式」が主流の日本では、集団生活になじめない人たちがドロップアウトし、再び路上生活に戻る実情を訴えている。

編者の稲葉剛氏は「ハウジングファーストは、パターナリズムから抜け出せずにいる日本の社会福祉や精神医療のあり方に変革を迫る」と強調する。今後、社会保障費の上昇が懸念される中、施設からの社会復帰を手助けする同方式は、一つの解決策や処方箋となりえるのではないか。福祉関係者らにとって必読の一冊といえる。(武)

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