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小田原市ジャンパー問題を検証する書籍が出版されました!

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全国の福祉関係者に衝撃を与えた小田原市「保護なめんなジャンパー」問題の発覚から半年が経ちました。

今年春、小田原市はこの事件を検証する検討会を設置し、検討会は画期的な内容の「報告書」を発表しました。

このジャンパー問題の核心に迫り、検討会報告の意義についてまとめた書籍が出版されました。私も「『住まいは人権』が欠如した小田原市生活保護行政の問題点」という文章を寄稿しています。

ぜひご一読ください!以下の画像をクリックすると、出版社のサイトに移ります。

「生活保護なめんな」ジャンパー事件から考える-絶望から生まれつつある希望
生活保護問題対策全国会議/編著
尾藤廣喜、小久保哲郎、田川英信、藤藪貴治、渡辺潤、橋本真希子、西田真季子、稲葉剛、雨宮処凛、吉永純/著

A5判/144頁  2017年7月発行
1500円(税別)
ISBN978-4-87154-152-7

小田原市で発覚した衝撃の「生活保護なめんな」ジャンパー事件…。 生活保護利用者を侮蔑するジャンパーなどを10年もの間、職員は身にまとい続けることができたのか? 問題の核心はなにか? 全国の福祉現場に「見えないジャンパー」は蔓延していないか? 小田原市ジャンパー事件発覚を契機に、生活保護行政の問題点と改善の道筋を、生活保護利用者、弁護士、研究者、福祉職員、ジャーナリストが考え合い、提起する話題の労作。

その後、小田原市では画期的な検証作業によって、生活保護行政が大きく改善されようとしている。それは、「絶望から生まれつつある希望」でもある。その詳細を、本書は網羅する。 「検証委員会報告書」、改訂『生活保護のしおり』も全文収録。

【目次】

はじめに   「生活保護なめんな」ジャンパー事件をどう見るか ………尾藤廣喜

1章 ジャンパー事件の背景、その後の経緯、そして改善への課題………小久保哲郎
2章 改善された小田原市『生活保護のしおり』………田川英信
3章 全国の「見えないジャンパー」問題を解決するために………藤藪貴治・渡辺 潤

寄稿
◆小田原市生活保護問題について感じたこと、考えたこと……橋本真希子
◆背景にある生活保護バッシング……西田真季子
◆「住まいは人権」が欠如した小田原市生活保護行政の問題点……稲葉 剛
◆変わり始めた小田原市……雨宮処凛

終章 小田原市「生活保護行政のあり方検討会報告書」を片手に、
利用者と「ともに命を輝かす」ケースワーカーに………吉永 純

検討会報告書、改訂『生活保護のしおり』全文所載

 

新著『貧困の現場から社会を変える』が刊行されました!

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稲葉剛の新著『貧困の現場から社会を変える』が刊行されました。

ブラック企業対策プロジェクト主催の連続講演会(全6回)の講演録をもとに、大幅に加筆・修正して完成させました。私自身がこの二十余年の間に行なってきた生活困窮者支援の活動を紹介しながら、「生活保護」、「バッシングと差別」、「住まいの貧困」、「自立支援」といったテーマについて考察しています。

最終章では、『下流老人』(朝日新書)の著者であり、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典さんとの対談が収録されています。

「国内の貧困問題について学びたい」という方、「自分も何かアクションを起こしてみたい」という方に、ぜひ読んでいただければと思います。ご協力ください!


 

POSSE叢書

貧困の現場から社会を変える
稲葉剛(著/文)
発行:堀之内出版

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176頁  並製
価格 1,800円+税

ISBN 978-4-906708-61-1 C0036

発売日 2016年9月15日

 

【紹介】

政治だけじゃない。
貧困が広がる社会を、私たち自身が変えることができる。

下流老人、貧困女子……。一億総中流社会の崩壊がより深刻な今、貧困問題はだれにとっても人ごとではありません。ではどのようにしたら、そうした問題を解決したり、未然に防いだりすることができるのでしょうか。長く貧困問題の現場に関わり、さまざまな提言や制度改革に取り組んできた著者が記す、貧困社会を変える希望の1冊。用語解説もつき、中学生くらいからでもよみやすく、わかりやすい内容です。

【目次】

第1章 私が取り組んできた生活困窮者支援
第2章 権利としての生活保護
第3章 バッシングと差別
第4章 拡大する住まいの貧困
第5章 自立支援を問う
第6章 対談・藤田孝典×稲葉剛

【著者プロフィール】

稲葉剛(イナバツヨシ)

1969年広島県生まれ。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。著書に『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために―野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン、2014年)、『生活保護から考える』(岩波新書、2013年)、『ハウジングプア』(山吹書店、2009年)など。

27ヶ月かかりましたが、増刷になりました!

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拙著『生活保護から考える』(岩波新書)が第2刷になりました!

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この本は、生活保護法の改悪案が国会で審議されている時期に緊急出版したものです。第1刷の発行は2013年11月なので、2年3ヶ月かけて増刷になったことになります。

時間はかかりましたが、多くの方に読んでいただいたことは著者としては嬉しい限りです。大学などでの社会福祉関連の授業で、テキストとして使用してくださっているところも多いようです。

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時間はかかりましたが、生活保護制度や利用者に関する誤解やデマをなくしていくために、末永く活用してもらえると嬉しいです。

まだの方はぜひこの機会にご一読ください。

『生活保護から考える』目次

はじめに

第1章
崩される社会保障の岩盤
「働いた者がバカを見る制度」なのか/猛暑の夏に起こったこと/夏季加算の新設を求めて/安倍政権による基準引き下げ/基準部会の検証は活かされたか/小泉政権における老齢加算廃止/なぜ2008年と2011年を比較するのか/生活扶助相当CPIの算出方法/脅かされるいのちと暮らし/子どもたちの将来に与える影響/排除されるボーダー層/「補足性の原理」とは/制度から排除によって何が起きるのか/ほかの制度への波及/就学援助の縮小と最低賃金への影響/物価上昇政策がもたらすこと/資産要件の厳しさ/医療費を支払うと……/封印された「ナショナルミニマム」/強行された基準引き下げ

第2章
届かない叫び声
切符を渡されて、たらい回しに/厚労省による是正指導/窓口で行なわれる虚偽の説明/「水際作戦」の背景にあるもの/不正受給キャンペーンから123号通知へ/餓死、路上死の増加/自治体ごとの恣意的な判断基準/「ヤミの北九州方式」/裏と表の使いわけをする厚労省/厚労省の通知が生活保護利用者を増やしたのか/生活保護の捕捉率/生活保護制度の認知度が低い/貧困を直視しない政治/相対的貧困率の発表/スティグマを強化させた生活保護バッシング/生活保護の現物給付化案/国連からの勧告/「裏システム」の「表」化に動き出した政府

第3章
家族の限界
親族間の暴力と支配/「私」を、「親密」と「個」に/生活保護を活用して親子を分離する/芸能人親族の生活保護利用/扶養義務を強化する法改正/生活保護と扶養義務との関係/扶養義務が「優先」に/公的扶助と私的扶養の線引きのわかりにくさ/中途半端に終わった民法改正/諸外国では/貧困の世代間連帯が悪化/生活保護世帯の高校生の声/障がい者の自立生活にも影響/扶養義務強要は家族関係を破壊/DV・虐待の被害者に深刻なダメージ/社会問題を「私的領域」に押し込める/自民党のめざす社会保障ビジョン/「日本型福祉社会」の崩壊/家族の支え合いの限界/「社会保障と税の一体改革」の変質/「絆原理主義」

第4章
当事者の一歩
当事者が声をあげられない/親の介護のために離職/初めての路上生活/路上からの生活保護申請/生活保護利用者への就職差別/当事者の支え合いをつくる/福島からの避難者を支援/「一人ひとり、その人にあった言葉をかけてもらいたい」/精神疾患で働けなくなり/生活保護を利用している自分を肯定できない/二度目の生活保護申請/当事者の声を政策に/生活保護利用者によるデモ/身体障がい者の当事者として/福祉予算削減の動きに懸念/当事者としてロビー活動に参加/数ある制度の一つとして

第5章
問われる日本社会
自民党議員による人権制限論/小野市の福祉制度利用者「監視」条例/1950年の生活保護法の抜本的な改正/利用者バッシングと社会保障費抑制/問題だらけの生活保護法改正案/切り縮められた「自立」概念/生活困窮者自立支援法案の問題点/貧困をなくすための総合的政策を/「生活保障法」へ/ケースワークの質の確保/世帯単位の緩和/生活保護利用者は「徴兵逃れ」か/石原吉郎の語る「弱者の正義」/基準引き下げに対する不服審査請求

『すぐそばにある「貧困」』(大西連 著)が刊行されました!

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認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの大西連理事長が『すぐそばにある「貧困」』(ポプラ社)を上梓しました。

NPO法人もやいの理事長は、設立以来、私が務めていたのですが、昨年夏に世代交代をおこない、20代の大西君が二代目の理事長に就任しました。

理事長交代時におこなった新旧理事長対談はこちらでご覧になれます。

もやい理事長交代記念 対談×大西連(前編)

もやい理事長交代記念 対談×大西連(後編)

『すぐそばにある「貧困」』は、その大西理事長の初の単著になります。

貧困問題についてのわかりやすい入門書であると同時に、20代の若者がさまざまな事情により生活に困窮した人々と出会いながら成長をしていく、という物語としても読むことができます。

私も重要な登場人物の一人として出てくるのですが、若干、キャラ設定が実物と違うので、ご注意ください(苦笑)。2010年に出会った当時、彼からはつっけんどんに見えたのかもしれませんが…。

ぜひ多くの方々に読んでいただきたい本です。

この本を読んでから、拙著『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』や、もやい編『貧困待ったなし』を読むと、生活困窮者支援の歴史的なつながりが見えて、興味深いと思います(宣伝ですが…)。

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【著者からのメッセージ】

初の単著となる『すぐそばにある「貧困」』(ポプラ社)が刊行されました。企画から足かけ3年の月日を経て、無事に出版となりました。

「貧困」というテーマで本を書く。それは、つらく苦しい作業でした。
はじめて新宿の炊き出しに参加した22歳の冬から今までに出会ったすべての人のことを思い返しながら、これまで歩んできた月日を振り返り、貧困の現場で見てきたこと、経験してきたことを率直につづった本です。

僕の生い立ちを含めた原点から、炊き出し、夜回り、生活保護の申請同行、越年越冬、相談会などなど。路上で、相談の現場で出会った一人ひとりとのストーリーを丁寧に描きました。

ぜひ、手に取ってもらえたらと思います。

なかなか大きな書店にしか並ばないかもしれませんので、Amazonをご利用の方はこちら↓

多くの方に手に取っていただけたら幸いです。
よろしくお願いします。

以下ご案内です。転送転載大歓迎です。

*******************

すぐそばにある「貧困」
大西 連/著

発行 ポプラ社
9月8日刊行 四六判並製 288頁
定価:本体1,500円(税別)
ISBN978-4-591-14656-9

GDP世界第3位、豊かな日本の見えない貧困に20代にしてNPO法人「もやい」理事長の著者が迫る!

ホームレス問題、ネットカフェ難民、若年失業者、DV被害者の苦悩、元暴力団員の更正、不正受給や水際作戦の実態、誰かを支援することの難しさ。ふとしたことから路上支援の世界に飛び込むことになった20代の著者が、その目で見てきた生活困窮者たちの人生と、支援現場での葛藤を描く。子どもや女性といったわかりやすいテーマに留まらない、日本の貧困の全体像に迫った衝撃のノンフィクション。

ポプラ社紹介ページはこちら。

==以下内容紹介==

■6人に1人が貧困?
GDP世界第3位、豊かな日本の見えない貧困に迫る!

「兄ちゃん、あんたはまだ若い。俺たちみたいにはなるなよ」(第1章 路上)
「あんた……そんな理由で偽名を使ったのか……?」(第4章 不正受給)
「このまま殺されたほうがラクなんじゃないかとさえ、思ったんです」(第6章 若者)
「どうして私はこうなっちゃったんだろう」(第8章 家族)
「私たちは、恥ずかしい存在なのでしょうか?」(第10章 バッシング)

2006年、当時の総務大臣は次のような発言をした(同年6月16日付『朝日新聞』)。
「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはないと思います」

では本当に、日本に貧困問題は存在しなったのだろうか?
もしそうだとして、じゃあ、いま目の前で、困っているこの人たちはなんなのだろう?

いま、僕たちと貧困を隔てる壁は、限りなく薄く、もろく、そして見えづらくなっている。
もはや「貧困」は、別の誰かの話じゃない。
誰の身にもふりかかる、すぐそばにあるものなのだ……。

■20代にしてNPO法人「もやい」理事長、初の書き下ろし!

ホームレス問題、若年失業者、DV被害者の苦悩、元暴力団員の更正、生活保護の不正受給や役所の水際作戦の実態――
日本の生活困窮者支援の最前線を担うNPO法人「もやい」理事長の著者が直面した、生活に困窮してしまった人たちの人生や支援現場での葛藤をありのままに描く衝撃のノンフィクション。

エピソードメインなので、今までの貧困本は難しくて読めなかった、という人にも読みやすく、「生活保護ってどんな制度?」「不正受給ってどれくらいあるの?」といったテーマ別のコラムも充実。
子どもや女性といった特定のテーマにとどまらない、日本の貧困問題の全体像を把握するのに最適な1冊となっている。

■大西連(おおにし・れん)
1987年東京生まれ。
認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。新宿ごはんプラス共同代表。
生活困窮者への相談支援活動に携わりながら、
日本国内の貧困問題、生活保護や社会保障制度について、
現場からの声を発信、政策提言している。
Twitter:@ohnishiren

さいきまこさんの新作漫画『神様の背中~貧困の中の子どもたち~』刊行!

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生活保護をテーマにした漫画『陽のあたる家』で知られるさいきまこさんの新作『神様の背中~貧困の中の子どもたち~』が発売されました。

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今回のテーマは子どもの貧困で、前作に引き続き、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいが取材協力団体に名前を連ねています。

ぜひ多くの方に読んでいただければと願っています。

 

以下は著者のさいきまこさんからのメッセージです。

**********************************

生活保護などを題材にした漫画を描いております、さいきと申します。

前作『陽のあたる家 ~生活保護に支えられて~』に続く新刊
『神様の背中 ~貧困の中の子どもたち~』が発売されましたので
ご案内させていいただきます。

本作は、サブタイトルの通り「子どもの貧困」を切り口にしています。
6人に1人という困窮家庭の子どもたちの危機的状況とその要因を
可能な限り盛り込み、背後にある「貧困の連鎖」「雇用環境の劣化」
「自己責任論とスティグマ」などにも言及しました。

貧困に苦しむ子どもたちの状況は、いまだ世間に広く知られているとは
言いがたく、「この豊かな日本に、困窮している子どもなど本当にいるのか」
という認識を持つ人たちも少なくありません。
子どもたちの、そして親御さんたちの危機的な状況が広く知られる
きっかけとなれば、と願って取材・制作しました。
ご一読いただき、ご意見やご感想をいただければ幸いです。

下のURLからamazonなどのネット書店に飛べます。
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253106412

書店は大型店舗でないと置いていないかもしれませんが、お近くの書店で
書名と出版社名を伝えれば取り寄せをしてもらえます。

どうぞよろしくお願いいたします。

さいき まこ

『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』が刊行されました。

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このたび、青砥恭+さいたまユースサポートネット編『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』が太郎次郎社エディタスから刊行されました。

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この本は、さいたま市を中心に社会に居場所をなかなか見つけられない若者や子どもへの支援活動を展開するNPO法人さいたまユースサポートネットが主催した連続講座やシンポジウムの内容をまとめた書籍で、私も「若年ホームレス問題と生活保護」に関するパートを担当しています。

ぜひご一読ください。

*********************

『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』
青砥恭 編 さいたまユースサポートネット 編

発行日 2015年06月発行
判型 四六判
頁数 240ページ
価格 本体2000円+税
ISBN ISBN978-4-8118-0782-9
Cコード C0036

内容
このままでは若者が「国内難民化」する?!

貧困家庭の子ども325万人(6人に1人)、好転しない不登校・ひきこもり、高校中退者はこの10年で100万人超。若年無業者が増加している。学生でも社会人でもない不安定な10代・20代。使い捨てられて無業となる30代。変わらなければならないのは、「若者」だろうか?

学校が育ちの場にならず、企業社会にはイスがない。従来型ライフコースからはずれていく多くの若者を、だれが、どこで、どのように支えているのか。

「学び直し」「居場所づくり」「就労支援」を実現する貧困研究の生きた知見と、先進的な実践者が集い、安心して普通に生きられる社会へのモデルを指し示す。

執筆者
稲葉剛〈若年ホームレス問題と生活保護/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい〉
黒田安計〈発達障害への視点/さいたま市保健福祉局保健部〉
才門辰史〈非行少年のリ・スタート/NPO法人セカンドチャンス!〉
関口昌幸〈コミュニティビジネスと行政/横浜市政策局〉
津富宏〈就労支援・静岡方式/静岡県立大学教授〉
中西新太郎〈居場所論/横浜市立大学名誉教授〉
松田考〈就労支援と連携/札幌市若者支援総合センター〉
宮本みち子〈若者政策/放送大学副学長〉
山野良一〈子どもの貧困対策/千葉明徳短期大学教授〉

目次
【序】子ども・若者支援がめざすもの
「高校中退」から「セカンドチャンス」へ●青砥恭

【第1部】現場でいかす
[現場のための「生活保護」入門]私たち自身のまなざしが問われている●稲葉剛
[現場のための「発達障害」入門]子どもの特性を医療の視点から理解する●黒田安計
[現場のための「相対的貧困率」入門]相対的貧困率と子どもの貧困対策法を考える●山野良一

[コラム]生きる場所はどこに①──自己責任論を超えて●戸高七菜

【第2部】現場からはじまる
[市民が伴走する地域若者サポートステーション◎静岡方式]働きたいけれども働けない若者たちと●津富 宏+池田佳寿子
[学校と社会のすきまを埋める支援ネットワーク◎札幌]新規の来談、毎月40名●松田考
[少年院を出た若者たちのネットワーク]セカンドチャンスを支える 少年院出院者として●才門辰史
[地域でサービス、モノ、カネ、ヒト、情報がまわる仕組み◎横浜]就労支援から地域経済の再生へ●関口昌幸

[コラム]生きる場所はどこに②──子ども・若者の貧困と格差が日本社会に突きつけたもの●青砥恭

【第3部】視点をひらく
[日本の現実と各国の若者政策]若者が自立できる環境をどうつくるか●宮本みち子
[普通に安心して働くことが困難な時代に]居場所という〈社会〉を考える●中西新太郎
[問題提起を受けてのトーク]見えてきた課題と新しい社会のモデル●松田考+宮本みち子+関口昌幸+中西新太郎+青砥恭

著者紹介
青砥恭(あおとやすし)
NPO法人さいたまユースサポートネット代表理事。1948年生まれ。元埼玉県立高校教諭、現在、明治大学・埼玉大学講師。子ども・若者と貧困、自立…続きを読む
さいたまユースサポートネット(さいたまゆーすさぽーとねっと)
2011年設立。高校を中退、通信制高校生、不登校や引きこもりを経験、障害で生きづらさを感じている子ども・若者など、この社会に居場所がなかなか見つからない子ども・若者たちを無償で応援するNPO法人。

『3.11を心に刻んで 2015』が出版されました。

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岩波ブックレットから『3.11を心に刻んで 2015』が出版されました。

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このシリーズは、毎月11日に掲載されてきた岩波書店のウェブ連載をまとめたもので、これまで130人を超える筆者に書き継がれてきました。

第4期分となる今回は、私も小文を寄稿させていただいています。水俣の緒方正人さんの言葉を引用して、東京電力福島第一原発の事故について考察しています。

まもなく3.11から丸4年になります。タイトルの通り、3.11を心に刻んでおくために、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。

ぜひご一読ください。

岩波書店ページ:岩波ブックレット『3.11を心に刻んで 2015』

【目次】

I 3・11を心に刻んで
二〇一四年三月一一日  井出孫六  木内 昇  安丸良夫
四月一一日  稲葉 剛  鎌田 遵  富山妙子
五月一一日  多和田葉子  早川由紀美  松林要樹
六月一一日  齋藤純一  神野直彦  矢野久美子
七月一一日  岡田知弘  高橋久美子  山口二郎
八月一一日  枝元なほみ  白井 聡  馬場あき子
九月一一日  五十嵐太郎  野口雅弘  平川秀幸
一〇月一一日  加藤陽子  坂元ひろ子  外岡秀俊
一一月一一日  赤川次郎  辛 淑玉  松江哲明
一二月一一日  金子 勝  鎌仲ひとみ  姜 尚中
二〇一五年一月一一日  遠藤比呂通  濱田武士  山中茂樹
二月一一日  加納実紀代  金 時鐘  今日マチ子
執筆者紹介

II 歩み 2014年 河北新報社
宮城県名取市・閖上地区
福島県浪江町
宮城県石巻市・石巻水産復興会議

『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために』、書店での販売が開始されました!

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私の新著『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために』(発行:エディマン/発売:新宿書房)の一般書店での発売が始まりました。

今週から全国の書店で並ぶ予定です。

『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』紹介ページ(エディマン)

 

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鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために
――野宿の人びととともに歩んだ20年
稲葉 剛 著

発行=エディマン 発売=新宿書房
46判変型/上製/192頁
本体1700円(税別)
ISBN978-4-88008-453-4 C0036

1994年、大学院時代に新宿西口地下道のダンボール村に飛び込んで20年。野宿者支援・生活保護問題で活動を続けてきた著者による路上のスケッチ的エッセイ集。野宿者襲撃・路上死・強制排除……。路上の社会問題を、そこで暮らす人びとを通してリアルに解き明かす。
装画は、ダンボールハウス絵画で著名な武盾一郎氏による「新宿鵺」。

 

「お近くの書店にない!」という方は、こちらのチラシPDFをダウンロードの上、冊数を記入して書店にお申込みください。

書店お申込み用チラシPDF

また、各地の図書館へのリクエストもお願いいたします。

Amazonにも出ましたが、現時点(1月14日)では一時的に品切れになっています。近日中に受付が再開される予定です。

丸善&ジュンク堂ネットストアや、紀伊国屋書店ウェブストアにも出ています。いずれも送料は無料ですので、ご活用ください。

すでにお読みになった方から、たくさんのご感想をいただいています。そうした感想や書評も徐々にこのサイトでご紹介していく予定です。

私にとっては、この20年間の活動の集大成になる本なので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと心より願っています。
よろしくお願いいたします。

 

『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』刊行!予約受付開始&プレミアム版限定販売中です!

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稲葉剛の新刊『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために』(エディマン/新宿書房)が完成しました!

私にとっては、この20年間の野宿者支援、生活困窮者支援の活動の集大成とも言える本になりました。

 

鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために
――野宿の人びととともに歩んだ20年
稲葉 剛 著

発行=エディマン 発売=新宿書房
46判変型/上製/192頁
本体1700円(税別)
ISBN978-4-88008-453-4 C0036

1994年、大学院時代に新宿西口地下道のダンボール村に飛び込んで20年。野宿者支援・生活保護問題で活動を続けてきた著者による路上のスケッチ的エッセイ集。野宿者襲撃・路上死・強制排除……。路上の社会問題を、そこで暮らす人びとを通してリアルに解き明かす。
装画は、ダンボールハウス絵画で著名な武盾一郎氏による「新宿鵺」。

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一般書店に並ぶのは年明けになります。最寄りの書店に無料でお取り寄せができる「全国書店ネットワーク e-hon」では、予約受付を始めています。

全国書店ネットワーク e-hon『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』

年内に入手したいという方のために、カバーの題字がレインボーに光るプレミアムバージョン(限定200部)をご用意しています(価格は同じく1700円+税)。

プレミアムバージョンは、新宿のビア&カフェBERG模索舎で限定発売中!ぜひ新宿にお立ち寄りの際にお買い求めください。

新宿まで行く機会がない、という方は、発売元の「エディマン」のページからご注文できます。

『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために ——野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン)

この本の編集者の原島康晴さんと、装丁画を描いてくださったアーティストの武盾一郎さんも、それぞれブログで本を紹介してくださっています。ぜひご覧ください。

編集者・原島康晴さんのブログ

アーティスト・武盾一郎さんのブログ

ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。

よろしくお願いします!

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【目次】

第1部 路上の命を奪うな!

野宿者とはどのような人たちなのか/「ホームレス」を想像してごらん/家のある人とない人の「顔の見える関係」を求めて/野宿者への襲撃がおきない社会をつくり出す

第2部 新宿で見た光景

車窓から見える街、見えない街/医療から見放された人びと/心なき権力者への手紙/彼がここにきた理由/ダンボールアート・セッション/ダンボールハウスはゴミじゃない/相次ぐ路上死/おばあさんの身の上話/働かざるもの食うべからず/路上死のない21世紀を/新宿ダンボール村の焼失/あしがらさんが立ち上がった日/彼と見た風景/松っちゃんは原発へ行った/自立生活サポートセンター・もやい設立/「ホームレス状況」からの脱却を支援して/やめる人、戻る人、ゆく人/野宿の人びととともに歩んだ20年/

 

貧困ジャーナリズム大賞2014発表!生活保護問題に挑む書き手たち

提言・オピニオン 書評・関連書籍

9月4日、反貧困ネットワーク(代表世話人・宇都宮健児弁護士)は、「貧困ジャーナリズム大賞2014」の受賞作品13点を発表しました。

「貧困ジャーナリズム大賞2014」受賞者一覧

7回目となる今年の大賞は、ダイヤモンド・オンラインの長期連載「生活保護のリアル」などインターネットを中心に生活保護問題を発信しているフリージャーナリストのみわよしこさんと、下野新聞で半年にわたる連載「希望って何ですか 貧困の中の子ども」を報じた「子どもの希望」取材班に贈られました。

また、『陽のあたる家~生活保護に支えられて』を描いた漫画家のさいきまこさんとNHK(Eテレ)の「ハートネットTV」取材班に貧困ジャーナリズム特別賞が贈られました。

『陽のあたる家』は、普通に暮らしていた一家が父親の病気をきっかけに生活に困窮し、生活保護を利用しようとしたらどう扱われるのかをテーマにした作品で、生活保護制度の基礎知識や生活保護バッシングの問題点などをわかりやすく描いています。

 

『陽のあたる家』から。

『陽のあたる家』から。

作者のさいきさんは、NPO法人もやいの生活相談活動にもボランティアとして参加され、その経験が作品の中でも生かされています(「水際作戦の撃退法」も!)。

まだの方はぜひご一読ください。

貧困ジャーナリズム賞(9点)でも、生活保護基準引き下げや法「改正」の問題点を鋭く突いた東京新聞の上坂修子さんの一連の報道やTBS「報道特集」の生活保護報道が選ばれました。

また、連載が始まってまもないので、今回はノミネートされませんでしたが、「週刊ビッグコミックスピリッツ」では、柏木ハルコさんの話題作『健康で文化的な最低限度の生活』が現在連載されており、9月3日には単行本の第1巻が刊行されました。

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こちらは、福祉事務所の新人ケースワーカーが直面する生活保護行政の実態が非常にリアルに描かれています。

柏木ハルコさんはこの連載を始めるにあたり、各地の福祉事務所や民間の相談機関に徹底した取材をされています。NPO法人もやいにも取材に来られ、私も何度もお話をしました。

「スピリッツ」で連載中のお話がどのように展開していくのか、とても楽しみです。

近年、生活保護制度や利用者への誤解や偏見に基づく報道が各マスメディアで垂れ流される中、少数ながらも、生活保護をめぐる「本当の問題は何か」という点に着目して、発信するジャーナリストや著述家、漫画家の方がいらっしゃるということは、私にとっても大きな希望になっています。

*関連記事:相対的貧困率が16.1%、子どもの貧困率が16.3%に上昇

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