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『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』刊行!予約受付開始&プレミアム版限定販売中です!

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稲葉剛の新刊『鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために』(エディマン/新宿書房)が完成しました!

私にとっては、この20年間の野宿者支援、生活困窮者支援の活動の集大成とも言える本になりました。

 

鵺(ぬえ)の鳴く夜を正しく恐れるために
――野宿の人びととともに歩んだ20年
稲葉 剛 著

発行=エディマン 発売=新宿書房
46判変型/上製/192頁
本体1700円(税別)
ISBN978-4-88008-453-4 C0036

1994年、大学院時代に新宿西口地下道のダンボール村に飛び込んで20年。野宿者支援・生活保護問題で活動を続けてきた著者による路上のスケッチ的エッセイ集。野宿者襲撃・路上死・強制排除……。路上の社会問題を、そこで暮らす人びとを通してリアルに解き明かす。
装画は、ダンボールハウス絵画で著名な武盾一郎氏による「新宿鵺」。

写真 (55)

一般書店に並ぶのは年明けになります。最寄りの書店に無料でお取り寄せができる「全国書店ネットワーク e-hon」では、予約受付を始めています。

全国書店ネットワーク e-hon『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』

年内に入手したいという方のために、カバーの題字がレインボーに光るプレミアムバージョン(限定200部)をご用意しています(価格は同じく1700円+税)。

プレミアムバージョンは、新宿のビア&カフェBERG模索舎で限定発売中!ぜひ新宿にお立ち寄りの際にお買い求めください。

新宿まで行く機会がない、という方は、発売元の「エディマン」のページからご注文できます。

『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために ——野宿の人びととともに歩んだ20年』(エディマン)

この本の編集者の原島康晴さんと、装丁画を描いてくださったアーティストの武盾一郎さんも、それぞれブログで本を紹介してくださっています。ぜひご覧ください。

編集者・原島康晴さんのブログ

アーティスト・武盾一郎さんのブログ

ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。

よろしくお願いします!

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【目次】

第1部 路上の命を奪うな!

野宿者とはどのような人たちなのか/「ホームレス」を想像してごらん/家のある人とない人の「顔の見える関係」を求めて/野宿者への襲撃がおきない社会をつくり出す

第2部 新宿で見た光景

車窓から見える街、見えない街/医療から見放された人びと/心なき権力者への手紙/彼がここにきた理由/ダンボールアート・セッション/ダンボールハウスはゴミじゃない/相次ぐ路上死/おばあさんの身の上話/働かざるもの食うべからず/路上死のない21世紀を/新宿ダンボール村の焼失/あしがらさんが立ち上がった日/彼と見た風景/松っちゃんは原発へ行った/自立生活サポートセンター・もやい設立/「ホームレス状況」からの脱却を支援して/やめる人、戻る人、ゆく人/野宿の人びととともに歩んだ20年/

 

貧困ジャーナリズム大賞2014発表!生活保護問題に挑む書き手たち

提言・オピニオン 書評・関連書籍

9月4日、反貧困ネットワーク(代表世話人・宇都宮健児弁護士)は、「貧困ジャーナリズム大賞2014」の受賞作品13点を発表しました。

「貧困ジャーナリズム大賞2014」受賞者一覧

7回目となる今年の大賞は、ダイヤモンド・オンラインの長期連載「生活保護のリアル」などインターネットを中心に生活保護問題を発信しているフリージャーナリストのみわよしこさんと、下野新聞で半年にわたる連載「希望って何ですか 貧困の中の子ども」を報じた「子どもの希望」取材班に贈られました。

また、『陽のあたる家~生活保護に支えられて』を描いた漫画家のさいきまこさんとNHK(Eテレ)の「ハートネットTV」取材班に貧困ジャーナリズム特別賞が贈られました。

『陽のあたる家』は、普通に暮らしていた一家が父親の病気をきっかけに生活に困窮し、生活保護を利用しようとしたらどう扱われるのかをテーマにした作品で、生活保護制度の基礎知識や生活保護バッシングの問題点などをわかりやすく描いています。

 

『陽のあたる家』から。

『陽のあたる家』から。

作者のさいきさんは、NPO法人もやいの生活相談活動にもボランティアとして参加され、その経験が作品の中でも生かされています(「水際作戦の撃退法」も!)。

まだの方はぜひご一読ください。

貧困ジャーナリズム賞(9点)でも、生活保護基準引き下げや法「改正」の問題点を鋭く突いた東京新聞の上坂修子さんの一連の報道やTBS「報道特集」の生活保護報道が選ばれました。

また、連載が始まってまもないので、今回はノミネートされませんでしたが、「週刊ビッグコミックスピリッツ」では、柏木ハルコさんの話題作『健康で文化的な最低限度の生活』が現在連載されており、9月3日には単行本の第1巻が刊行されました。

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こちらは、福祉事務所の新人ケースワーカーが直面する生活保護行政の実態が非常にリアルに描かれています。

柏木ハルコさんはこの連載を始めるにあたり、各地の福祉事務所や民間の相談機関に徹底した取材をされています。NPO法人もやいにも取材に来られ、私も何度もお話をしました。

「スピリッツ」で連載中のお話がどのように展開していくのか、とても楽しみです。

近年、生活保護制度や利用者への誤解や偏見に基づく報道が各マスメディアで垂れ流される中、少数ながらも、生活保護をめぐる「本当の問題は何か」という点に着目して、発信するジャーナリストや著述家、漫画家の方がいらっしゃるということは、私にとっても大きな希望になっています。

*関連記事:相対的貧困率が16.1%、子どもの貧困率が16.3%に上昇

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