90年代の新宿ダンボール村を振り返る動画が公開されました。

日々のできごと

ウェブメディアのTIMELINEで、1990年代の新宿ダンボール村を振り返る動画がアップされました。

拙著『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために』を読んでくれたTIMELINEの担当者から、この本の内容を映像化したいという依頼があり、取材に応じました。

写真家の迫川尚子さんの写真やビデオジャーナリストの遠藤大輔さんの映像も使われています。

ぜひご覧ください。

TIMELINEでは、今年3月にハウジングファーストについての動画も作ってもらいました。こちらも稲葉がインタビューに応じています。

まだの方は合わせてご覧ください。

関連記事:【2018年5月7日】朝日新聞「東京150年/集い声上げ続ける 広場から」で活動が紹介

 

5月23日(水)生活保護引下げ違憲東京国賠訴訟の傍聴に集まろう!

提言・オピニオン

2013年8月から生活保護の生活扶助基準が三段階に分けて引き下げられました。

この過去最大の引き下げに対して、全国29の都道府県で引下げの違憲性を問う訴訟が行われています。

東京では、第8回口頭弁論が5月23日(水)15時から、東京地裁1階の103号法廷で開かれます。

傍聴をご希望の方は、早めに東京地裁の正門前に(地下鉄「霞ヶ関」駅A1出口すぐ)にお集まりください。傍聴席を満席にしましょう!

口頭弁論終了後は、ハロー貸会議室虎ノ門3階会議室で報告集会が予定されています。あわせて、ご参加ください。

 

生活保護引下げ違憲東京国賠訴訟(通称:はっさく訴訟)
弁護団・原告団・支える会連絡先:
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1丁目17番10号 エキニア池袋6階 城北法律事務所内
生活保護引下げ違憲東京国賠訴訟弁護団
電話03-3988-4866(担当=平松・木下)

 

関連記事:6月7日(木)緊急院内学習会『前基準部会部会長代理が語る「生活保護基準の設定はいかにあるべきか」』

 

6月16日(土)「住まいは人権デー」シンポジウム「居住支援の実践と課題」

講演・イベント告知

http://housingpoor.blog53.fc2.com/blog-entry-312.html

2018年「住まいは人権デー」(住宅セーフティネット・第8回講座)

シンポジウム「居住支援の実践と課題」

日 時 2018年6月16日(土)午後1時30分~午後4時40分

会 場 台東区・上野区民館・4階401集会室(台東区池之端1-1-12)
東京メトロ湯島駅・徒歩3分  アクセスマップは、こちら。

国連の正式機関の「国連人間居住会議」(ハビタット)は、2016年10月に第3回国際会議を南米エクアドルのキトで開催しました。第1回(ハビタットⅠ)は1976年5月にカナダのバンクーバーで、第2回(ハビタットⅡ)は1996年6月、トルコのイスタンブールで開催されました。私たち住宅関係団体は、ハビタットⅡで「居住の権利」の宣言が採択された6月14日を毎年「住まいは人権デー」として、多彩な取り組み、イベントを行ってきました。

今年は、住宅セーフティネット連続講座(第8回)を兼ねて、「居住支援の実践と課題」をテーマに報告と討論を行い、今後の活動に活かしていきたいと考えます。

〔資料代 500円〕

〔プログラム〕 「居住支援の実践と課題を考える」 

シンポジスト
狩野三枝さん(NPOコレクティブハウジング社・理事)
露木尚文さん(豊島区居住支援協議会・事務局)
園原一代さん(NPOハートウォーミング・ハウス・代表)

コーディネーター
稲葉剛さん(住まいの貧困に取り組むネットワーク・世話人)

◆改正住宅セーフティネット法での居住支援活動の充実◆
同法による国交大臣の基本的な方針(2017年10月)では、「住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居を促進し、その居住の安定を確保するためには、各地域において、居住支援活動が積極的に行われる必要がある」などとしています。

〔開催団体〕 国民の住まいを守る全国連絡会(住まい連)、住まいの貧困に取り組むネットワーク、日本住宅会議(関東会議)

〔連絡先〕 NPO住まいの改善センター
℡03-3837-7611 fax03-6803-0755

(参考)「望ましい居住支援とは」

・・・舘岡康雄は、著書『利他性の経済学』(新曜社)で、「支援」を「管理」と対比して説明している。「管理」は対象者を管理する側に合わせて変えることで管理者の意図を果たすのに対し、「支援」は支援する側が対象者に合わせて変わることで対象者の意図を果たすことである。現在の要配慮者に対する施策のほとんどは、要配慮者を市場の都合に合わせるためのものであり、要配慮者を「管理」しているに過ぎない。
本来の居住支援とは、要配慮者に合わせて社会や市場の仕組みを変え、要配慮者の意図が果たせるようにすることなのである。変わらなければならないのは支援される側でなく支援する側であるということを意識することが必要である。

(阪東美智子〈国立保健医療科学院上席主任研究官〉「困窮する人々と居住支援」から
「ハウザーズ―住宅問題と向き合う人々―」中島明子編著、萌文社、2017年、所収。

6月7日(木)緊急院内学習会『前基準部会部会長代理が語る「生活保護基準の設定はいかにあるべきか」』

講演・イベント告知

稲葉が共同代表を務める「いのちのとりで裁判全国アクション」主催の院内集会のお知らせです。当日は稲葉が司会進行を務めます。

http://inochinotoride.org/whatsnew/1700505innai.php

2013年からの史上最大(平均6.5%、最大10%、年額670億円)の生活扶助基準引き下げに対して全国29都道府県において1000名近い原告が違憲訴訟を闘っているさなか、さらに2018年10月から3年間かけて、平均1.8%、最大5%、年額160億円の生活扶助基準引き下げが実行されようとしています。

下から10%の最貧困層の生活水準に合わせるという考え方に正当性があるのか。社会保障審議会生活保護基準部会部会長代理として、部会でも積極的に発言してきた貧困研究の第一人者が何を語るのか?

新進気鋭の若手研究者もコラボした超注目の学習会です。

  • 【日時】2018年6月7日(木)午後4時30分~午後7時
  • 【場所】衆議院第1議員会館・大会議室
    地下鉄丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」1番出口徒歩3分、地下鉄有楽町線・南北線・半蔵門線「永田町駅」徒歩5分
  • 入場無料・申込不要
    ※午後4時から上記議員会館ロビーにて通行証を配布します。

「生活保護基準部会は何を検証してきたのか~水準均衡方式と全消データの限界」
岩田正美さん(日本女子大学名誉教授・前生活保護基準部会部会長代理)

【プロフィール】中央大学大学院経済研究科修了。日本女子大学博士(社会福祉学)。東京都立大学人文学部助教授、教授を経て日本女子大学人間社会学部教授、2015年定年退職。厚生労働省の社会保障審議会委員、生活保護制度の在り方に関する専門委員会委員長などを歴任。主著に「社会的排除—参加の欠如と不確かな帰属」、「貧困の戦後史-貧困の『かたち』はどう変わったか」など。

「最低賃金から見た生活保護基準引き下げの意味」
桜井啓太さん(名古屋市立大学准教授)

【プロフィール】元堺市ケースワーカー。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士課程単位取得退学。博士(創造都市)。主著に「〈自立支援〉の社会保障を問う-生活保護・最低賃金・ワーキングプア」(法律文化社)など。

主催:いのちのとりで裁判全国アクション、生活保護問題対策全国会議
(連絡先)〒530-0047 大阪市北区西天満3-14-16 西天満パークビル3号館7階
℡06-6363-3310 FAX 06-6363-3320 あかり法律事務所 弁護士・小久保哲郎

 

5月27日(日)【要予約】ねりま社会福祉士会 定期総会・記念講演会「ハウジングファーストが福祉を変える」

講演・イベント告知

http://www.tokyo-csw.org/content/topLinks/oshirase/03chiku/2018/nerima_0510.html

ねりま社会福祉士会 第19回定期総会・記念講演会

「ハウジングファーストが福祉を変える」

ねりま社会福祉士会では、今年度も定期総会に併せて記念講演会を開催します。
今回は、長年にわたり貧困問題に関わっておられる稲葉剛さんを講師としてお招きします。事前に稲葉さんからいただいた講演概要は以下のとおりです。

私が代表理事を務める一般社団法人つくろい東京ファンドは、都内の6つの団体と共に「ハウジングファースト東京プロジェクト」を進めています。「ハウジングファースト」とは、生活困窮者の支援において「安定した住まいの確保」を最優先とするアプローチを意味します。日本の社会福祉や精神医療のあり方を大きく変える可能性のある「ハウジングファースト」について、実践の現場から見えてきたことをお話しいたします。

日程
2018年5月27日(日曜日)
14時30分~16時30分

会場
名称:サンライフ練馬 3階研修室 
住所:練馬区貫井1-36-18  アクセスマップは、こちら。
交通:西武池袋線中村橋駅下車 徒歩3分
電話:03-3990-0185

テーマ
ハウジングファーストが福祉を変える

講師
稲葉 剛さん
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授

対象 このテーマに関心のある方であれば、どなたでも参加いただけます。
定員 80名
費用 無料

申込 参加を希望される方は、メールでの事前申込みにご協力をお願いします。
Mail:nerima.koho★gmail.com ※★を@に変えてください。
なお、ねりま地区会の会員の方は、すでに送付しているはがきにて申込願います。

備考
記念講演会に先立って、13時45分から定期総会を開催します。当地区会会員の方にはすでに案内を郵送しているところですが、今年度から新規に地区会会員になられる方、及び地区会登録を練馬にしたい方にも参加していただけますので、メールにて連絡をお願いいたします。

 

【2018年5月7日】朝日新聞「東京150年/集い声上げ続ける 広場から」で活動が紹介

メディア掲載

2018年5月7日付け朝日新聞の記事「東京150年/集い声上げ続ける 広場から」に、1990年代の新宿ダンボール村での稲葉の活動が紹介されました。

https://www.asahi.com/articles/CMTW1805071300004.html

東京150年/集い声上げ続ける 広場から

◆反戦と討論 歌姫は今も立つ

東京・新宿西口地下広場はJRや私鉄、地下鉄、バスを使う人らが早足に行き交う。幼稚園の先生だった大木晴子(せいこ)さん(69)が円柱を背に、脱原発や戦争反対などを訴える手製のプラカードを掲げた。

隣の柱、向かいの柱にも手書きのメッセージを持つ十数人が並んだ。全員が終始無言だ。

大木さんが15年前のイラク戦争時から、毎週土曜日の夕方に続ける意思表示だ。実は49年前も毎土曜日夕、同じ柱の前にいた。ギターを弾きながら反戦を訴える「フォークゲリラ」の歌姫だった。

そのころ幼稚園児だった記者にも記憶は残る。福岡市の繁華街を、父に手を引かれて行列で歩いた。かけ声は、地元の祭り・博多祇園山笠の「オイサ」と同じようなものと勘違いしていた。

「アンポ、ハンタイ」

終わると父行きつけの出雲そば店に行った。それが「70年安保」だったと後で知った。

街頭の訴えは時には過激に走る。1905(明治38)年、日露戦争の講和で政府の対応に不満の人らが日比谷公園で集会後、新聞社や警察署、電車を襲う。日比谷焼き打ち事件で、戒厳令もしかれた。70年安保でも荒れた。

学生らが新宿駅に乱入して電車や駅を破壊したのは68年10月で、騒乱罪が適用されて数百人が逮捕された。その3カ月後、東大・安田講堂を占拠した学生らが機動隊との攻防の末に排除された。

大木さんらが地下広場に通い始めたのは、直後の69年2月末。火炎ビンや石ではなく、歌による反戦だった。ギターを弾き、足を止める人らと討論した。

「おおらかな時代で、学生も社会人も関係なく、行き交う人がまじわった。まさに広場だった」

歌の輪は膨らむ。大木さんらがギターを抱えて駅改札から向かうと、広場を埋めた群衆が左右に割れて道ができた。「モーセみたい」。旧約聖書の一節を連想した。いつもの柱の前で、岡林信康の「友よ」から歌った。

だが、歌声は約4カ月半で消える。合唱などが規制され、大木さんも警視庁に逮捕された。70年安保後、無気力な若者が増えて「しらけ世代」と呼ばれた。

 

90年代、ホームレスの段ボールの「家」が約200軒、地下広場と都庁を結ぶ地下通路に並んだ。退去を迫る都に支援者と共に抵抗したが、広場まで追いやられた。

支援していた稲葉剛さん(48)は当時、フォークゲリラのメンバーらが西新宿で催した「同窓会」でビラを配った。「今の新宿西口の問題にも直視して」とホームレス支援への助力を求めた。

生活保護の適用などで今、地下広場に段ボールの家はない。だが、深夜だけ広場で寝るなど予備軍はいるとして、稲葉さんらは住宅支援拡充で備えを急ぐ。

4月14日の国会議事堂前。大規模な政府への抗議集会に、軽快なリズムで訴えを繰り返す奥田愛基さん(25)がいた。「公的文書を改ざんするな」。3年前に学生らが設立した「SEALDs(シールズ)」の創設メンバーで、解散後も活動する。この日の抗議集会を主催した団体の一員でもある。

国会や官邸前の集会が再び増えたのは2011年の東日本大震災からだ。組織ではなく、個人の参加が増えた。若い母親が目立つ反原発集会は今も続く。保守系団体も国旗を手に街頭に立つ。

地下広場に戻った大木さんが無言を貫くのは、違反とされて運動の衰退につながった半世紀前の教訓からだ。管理する都にも今回は事前に相談した。「人の行き交う『広場』は大事なの」

人が集い、時には声を上げる場が消えることは、ない。

(山浦正敬)

 

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