【2019年5月10日】毎日新聞に「東京アンブレラ基金」に関する記事が掲載
2019年5月10日付け毎日新聞東京都内版朝刊に「東京アンブレラ基金」の取り組みを紹介する記事が掲載されました。稲葉のコメントも出ています。
路頭に迷う人 ない街に
宿泊費工面へ「アンブレラ基金」 8団体 寄付呼び掛け
今夜、雨露をしのぐ場を東京に――。都内を拠点に住居や居場所を失って生活に困っている人などの支援に取り組む8団体が、困窮者に宿泊費を工面しようと「東京アンブレラ基金」を設立、運用を始めた。3月末の設立から約40日で基金への寄付は400万円を超えたが、安定した活動を続けるためさらなる支援を呼び掛けている。【遠藤拓】
寄付を考案したのは、困窮者支援に取り組む一般社団法人つくろい東京ファンドの稲葉剛代表理事だ。稲葉氏によると、複雑な現代社会を反映し、支援対象者は多岐にわたる。仕事も住む場所もなくなった困窮者や路上生活者、難民認定を申請中に路上生活を余儀なくされる外国人、家族の虐待から逃れて夜の街をさまよう10代の少女―などだ。
対人支援に取り組む民間団体はこれまで、こうした相談に対し、各団体で募った寄付を元手に、一時的に寝泊まりできるシェルターを提供したり、ネットカフェの代金を負担してきたりしてきた。寄付の必要性をより強くアピールしようと、一致団結して基金の設置に踏み切った。
8団体はつくろい東京ファンドのほか、路上生活者を支援するNPO法人TENOHASI、若者を支援する一般社団法人Colabo、認定NPO法人難民支援協会―など。
基金の運用は、各団体が支援対象者の宿泊費を立て替えたことを申請し、同一人物で最大4泊、1泊3000円の支援を受けることとしている。各団体は、支援を必要とする人に年代や支援に至った経緯を聞き取り、将来的には行政機関への政策提言に役立てたい考えだ。
基金への寄付はインターネットのクラウドファンディングで3月下旬に始まり、5月に入り400万円を超えた。ただ、400万円は1300泊分超に相当するが、1年程度で底をつく見通しだ。クラウドファンディングは6月15日まで実施し、その後は別の窓口を設ける。詳しくは、https://camp-fire.jp/projects/view/127236 へ。
稲葉氏は「活動を通して公的なセーフティネットの穴がどこにあるかを明らかにし、公的支援の充実につなげられれば」と話している。
※以下の記事もあわせてご覧ください。
[27]誰一人、路頭に迷わせない東京をつくる – 稲葉剛|論座 – 朝日新聞社の言論サイト
【SYNODOS】あらゆる分断を越えて、誰も路頭に迷わせない東京をつくる!/稲葉剛氏インタビュー
2019年5月22日