【2014年8月14日】 野宿者襲撃の実態調査の結果が各メディアで報道されました。

メディア掲載

http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000m040025000c.html

ホームレス:4割が襲撃された経験 NPO調査

毎日新聞 2014年08月14日 18時42分(最終更新 08月15日 08時54分)

東京都内のホームレスの4割が何者かに襲撃された経験があることが14日、NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」(新宿区)などが実施したアンケートで分かった。都内では1995年以降、襲撃で10人のホームレスが命を落としているといい、もやいの大西連理事長は「襲撃経験者は予想以上に多かった。放置すればエスカレートする恐れがある」として行政に早急な対策を求めた。【和田浩幸】

もやいによると、襲撃経験に絞ったアンケートは全国初。6〜7月に新宿、渋谷、池袋、上野などの路上で生活する男女347人を対象に聞き取り方式で実施した。ホームレスの年齢は30〜86歳、平均59.8歳だった。

襲撃に関する問いに答えた318人のうち40%に当たる126人が、被害経験があると回答。うち22人は襲撃が「よくある」と答えた。時期は夏(57%)と春(29%)が多かった。見た目から判断した襲撃者は「子供・若者」が38%に上り、「大人」は22%だった。

襲撃人数は2人以上が75%を占め、集団で弱者を襲う構図も浮かび上がった。手口は「物を使った暴力」の37%が最多。▽水入りのペットボトルや空き缶、石などを投げる▽鉄パイプでたたく▽花火を打ち込む▽荷物に火をつける−−など悪質なケースが目立つ。殴ったり、段ボールを蹴ったりする「身体を使った暴力」と、因縁などをつける「暴言・脅迫」は、ともに25%だった。

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140814/k10013812441000.html

路上生活者の4割が襲撃受けた経験

NHKニュース 8月14日 19時48分

路上で生活をしている、いわゆるホームレスの人たちが若者らに襲われるケースが後を絶たないなか、東京都内の支援団体がホームレスの人たちに聞き取り調査を行った結果、およそ40%の人が、石を投げられるなどの襲撃を受けた経験があることが分かりました。

この調査は、東京都内でホームレスの人などを支援している団体が行ったもので、新宿や渋谷、池袋などでホームレスの人300人余りに聞き取りを行いました。
その結果、襲撃を受けた経験ついて、「よくある」が7%、「たまにある」が20%、「過去にはある」が13%と、合わせておよそ40%の人が経験があることが分かりました。
また、加害者について、「子どもや若者」が38%、「大人」が22%、「その他・不明」が40%と答えています。

具体的な襲撃の方法については、空き缶や石を投げたり、花火をうち込んだりするなど、物を使った暴力が多いことが分かりました。

60代のホームレスの男性は「夜中に突然、段ボールの中にロケット花火をうち込まれた。それ以来、夜が来るたびに不安で眠れないようになった」と話していました。

調査した団体によりますと、ホームレスの人に対する襲撃は夏場が特に多いということで、「こうした暴力が人の命を奪うことさえあることを、若者たちが認識していないとしたら恐ろしいことだ。人権について、教育現場でしっかり学べるようにしてほしい」と話しています。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014081502000119.html

鉄パイプやロケット花火… ホームレス4割「襲撃受けた」

東京新聞 2014年8月15日 朝刊

東京都内の路上生活者(ホームレス)の四割が、暴力や花火を打ち込まれるなどの襲撃を受けた経験のあることが分かった。民間支援団体が十四日、ホームレスに聞き取りした結果を発表した。夏季に子どもや若者が複数で襲撃に及ぶケースが多いとの傾向が出ており、実態把握や差別、偏見をなくす人権教育の充実を都に要望した。

調査は六月下旬から七月中旬にかけ、台東区や新宿区など都内十数カ所で、駅や公園などで寝泊まりする約三百五十人を対象に実施。襲撃を受けた経験の有無を答えた三百十八人のうち7%が「よくある」、20%が「たまにある」と答えるなど、四割が何らかの被害を受けていた。

時期は夏57%、春29%の順で、加害者に関しては38%が見た目で「子ども・若者」と回答。75%が複数人に襲われており、「鉄パイプでたたかれた」「ロケット花火を打ち込まれた」などのケースがあった。

支援団体が十四日に都庁で開いた記者会見で、同席したホームレス男性は「五、六人に花火や石を投げ付けられ、『死ね』と言われた。毎日不安だ」と訴えた。都内では一九九五年以降、野宿をしているという理由だけで襲撃を受け、十人が死亡したという。

小中学生がホームレスについて学ぶ取り組みを始めた墨田区の事例も紹介。調査に加わったNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの大西連理事長は「野宿は悪で、襲撃されても仕方ないという差別意識が背景にある。まず実態を知ってほしい」と語った。

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